東京経済提供:企業ニュース・大型倒産速報
東京経済株式会社
企業情報インターネット検索
全九州&広島県 企業情報
倒産情報&債権者データ
インフォリンク21
ログイン画面へ
インフォリンク21とは
東京経済東経ニューストッププレスリリース経営は心企業探訪ASNA'S EYE経営革新特集シリーズ大型倒産倒産情報債権者判明データ集計発表求めます東京経済社員ブログ

会社情報

-
 トップ > 企業探訪 >  (株)新栄製作所〜大胆な改革で崖っぷちから脱出 創業60年の老舗が"第二の創業"
スポンサーサイト-慶弔電報verycard
TOKEI NEWSに広告を掲載しませんか?
-
2008/7/15

(株)新栄製作所〜大胆な改革で崖っぷちから脱出 創業60年の老舗が"第二の創業"


記事は週3回(地区によっては週1回)郵送でお届けする企業情報紙「東経情報」から抜粋したものです。
インターネットからのお申込は1ヶ月間無料です。東経情報についてはこちら>>>

 創業から60年を迎える地場老舗の建築装飾金物設計製作施工、新栄製作所。昨年、大胆な改革を断行し、遊休不動産の処分と潜在的余剰人員の整理によって、負債と人件費を大幅に圧縮した。これを機に新たに社長に就任した白水靖久氏の陣頭指揮のもと、「第二の創業」へ向けて、大きく踏み出している。

■31歳の若手社長が登板、遊休不動産の処分と社内組織の改革を断行

 新栄製作所は、昭和24年創業。大林組をはじめとするスーパーゼネコン及び大手ゼネコンからの受注により、建築装飾金物のパネル、門扉、手すりなどの設計・製作・施工までを主業務としている。かつて売上高20億円台を誇っていたが、その後、民間設備投資の減少、公共工事の削減などの影響から業績が低迷。平成19年2月期、大幅な赤字を計上したことから一気に過去の不良債権処理を実施、社内体制の見直しを断行し、自主再建への道へと踏み出した。
 具体的には、平成19年8月、前社長の白水武志氏に代わって三代目社長として31歳の長男、白水靖久氏が就任。同時に、いったん資本金を全額減資、新社長の増資によって資本金2,000万円とした。また、年齢制限なしに、全社員を対象とした希望退職者を募り、従来の64人から「自主再建計画」の38人体制に。さらに、遊休不動産を売却、その内、5億7,500万円は銀行借入金の返済に充当した。
 これらの再建策によって、平成20年2月期は13億7,000万円の年商で、2億2,000万円の当期利益を確保。業績は大幅に改善した。

■ 成功した自主再建策 自発的職場では怪我も激減

 大胆な改革だったが、銀行主導となる前に自ら手を打った自主再建策は確固とした再建への道筋が打ち出されていたためか、取引会社の間に何ら動揺は生じさせなかったという。「支払い条件も何も変わらず、かえって激励を受けたくらいです」(白水靖久社長)。
 一方、希望退職については、取締役総務部長の辻幸男氏によると、「退職される方の個別相談に、一人一人丁寧にのりながら退職金の割増分を確保した中で進めていった」という。「しかしながら、同じ釜の飯を食べた人達に退職を募らなければならなかったことには涙がこみ上げる思いで、去る人も残る人も辛いものがありました。新社長をはじめとして、その思いを共有意識として持つことが再出発の前提であることを誓い合った」。
 家業的同族体質の弊害を排し、社員一丸となって再建へ踏み出した当社。白水靖久新社長をはじめ取締役や古くからの社員らが毎朝6時に出勤。神棚の水を換えて柏手を打ち、安全と再建への誓いを立て、職人に声をかけながら職場の掃除を始めるのを日課としている。「顧客現場の仕事がわかり、職人の気持ちがわかる」社長像を理想とする白水氏は、職人の中に自ら溶け込むよう努めている。そのような中で、「職場が明るくなり、自発的な空気が生まれてきた」効果は、大小含めて年間12件〜13件にのぼっていた社内工場での怪我が昨年はわずか1件にとどまったことに表れていると言えるだろう。

■ 製品コンテストや能力給 第二の創業の闘いは続く

 大きく膿を出し切った当社だが、改革は続行中だ。白水社長の提案で、事務職を含めた職員全員対象の「製品コンテスト」を実施。外部の審査員からの評価を得て、上位入賞作品は新たに開設するホームページ上に発表していくという。給与面に関しては、固定給の昇給という従来の考え方から、技能士や溶接1級などの国家資格取得を奨励し、能力給という形で努力に報いていく方針である。
 また、今年6月1日付で2人を工場から営業職に異動。白水社長自らも営業の第一線で駆け回っているが、さらに現場のわかる営業部隊を構築するとともに若返り強化を図るためだ。
 注文生産で動く当社にとって、受注の安定が最大の課題。従来通り、顧客ゼネコンを重点的に再構築しながら、それ以外の新規分野からの仕事にも業務を拡大し、販路を開拓していきたいという。金属を使った製品。たとえば郵便受けや椅子、置物、銅像・・・。先の「製品コンテスト」は、技術向上とともにインテリア、エクステリアの製品開発につなげていく戦略だ。
 現在、社員の平均年齢は40歳代。当社も、団塊の世代の技術伝承、社員の若返りは大きな課題であり、来春の新卒者採用で若手を増やしていく計画だ。老舗の大胆な改革として注目を浴びた新栄製作所だが、「社員の生活基盤としての会社の継続、発展へ、まだまだ闘いは続く」(辻取締役)という。若い経営トップを辻取締役総務部長や古参の鹿毛文彦相談役がサポートし、若手からベテランまで全社一丸となって突き進む「第二の創業への闘い」に期待したい。

住  所  〒812-0065 福岡市東区二又瀬新町14-15
       TEL:092-621-2337
代 表 者  白水靖久
資 本 金  2,000万円
設  立  昭和24年3月
業  種  建築装飾設計製作施工


 
News ASNA
どこよりも早く、各種企業情報と倒産情報を入手!