2007年2月度 九州・沖縄地区企業倒産状況 |
(負債総額1,000万円以上) |
〜 小口化傾向強まる 〜
| 倒産件数 90件 | 負債総額 217億9,000万円 |
| 前年同月比 |
件数 |
2件減 |
2.2%減 |
(前年同月) |
(06年2月)92件 |
| 負債 |
11億3,500万円増 |
5.5%増 |
(前年同月) |
(06年2月)206億5,500万円 |
| 前月比 |
件数 |
9件減 |
9.1%減 |
(前月) |
(07年1月)99件 |
| 負債 |
25億8,600万円減 |
10.6%減 |
(前月) |
(07年1月)243億7,600万円 |
【2月の特色】 ●件数は4ヵ月ぶり前年割れ。 ●大型倒産はなく、最大でも(株)春園組(鹿児島市)の負債43億4,000万円。 ●地区別では、件数で佐賀、負債額で鹿児島の増加が目立った。 ●不況型倒産が2ヵ月連続70%を下回り減少傾向。 ●業種別では、建設業が最多であるが減少傾向。 ●業歴20年以上の古参企業の倒産が増加。 ●全社の従業員総数は792人で3ヵ月ぶり1,000人を下回った。 ●法的倒産は全体の56.7%を占める。破産が圧倒的に多い傾向続く。
【 概 況】 平成19年2月度の九州・沖縄地区の企業倒産(負債1,000万円以上)は、件数が90件で前年同月比2件(2.2%)減少、前月比では9件(9.1%)減少となった。 負債額は前年同月比11億3,500万円(5.5%)増加、前月比では25億8,600万円(10.6%)減少となった。 件数は4ヵ月連続前年同月を下回った。100億円を超える大型倒産はなく、最大でも(株)春園組(鹿児島市)の負債43億4,000万円。 負債10億円以上の倒産も4件(前年同月4件、前月3件)と少なく小口化傾向。前年、前月と同様の特徴となった。
【 地区別 】 地区別では鹿児島の負債額増加が目立った。福岡県が39件で全体の43.3%(前年同月52.2%、前月41.4%)を占め地区別1位は不動。
【 原因別 】 原因別は、売上不振が49件(構成比54.4%)で最多。不況型倒産(売上不振、採算割れ、焦げ付き・連鎖、回収遅延)は61件で全体の67.8%(前年同月71.7%、前月68.7%)を占め高水準であるが、2ヵ月連続で70%を下回り減少傾向。
【 業種別 】 業種別は、建設業が34件(構成比37.8%)で最多、2位以下を圧倒しているが、構成比は前年より10.0%もの大幅減少に加え、5ヵ月連続で構成比が40%を下回り減少傾向にある。以下、サービス業、卸売業、製造業と続いた。サービス業が大幅に増加。 従業員総数は792人(前年同月845人、前月1,364人)。3ヵ月ぶりに1,000人を下回った。
【 法的倒産 】 法的倒産は全体の56.7%(前年同月53.3%、前月53.5%)を占めた。破産手続開始が特出して多い傾向が続いている。
【主要破たん企業】
(株)春園組(鹿児島市、負債総額43億4,000万円) 2月5日鹿児島地裁に破産手続開始を申し立て、7日開始決定がなされた。 通算業歴80年を超える老舗の建設業者で、官民の幅広い受注体制で医療福祉施設、商業施設、集合住宅などを手がけ、北薩地区ではトップクラスに成長、平成8年6月期には過去最高の80億9,700万円内外の売上高を上げていた。 しかし、その後売上高は下降線を辿り、加えて関連会社による事業多角化の失敗、不良資産の増加などで資金繰りは悪化、本年1月25日には一部支払い遅延が発生、工事現場がストップしていた。
黒石養鶏農業(協)(熊本県合志町、負債総額26億円) 2月5日、組合員の(有)緒方養鶏場、(資)前田養鶏場、(有)寿養鶏場、(有)グリーンファームとともに熊本地裁より破産手続開始決定を受けた。 平成12年12月期には35億5,400万円内外の売上高を挙げていたが、台風被害による大幅欠損や鶏卵価格低迷による相次ぐ組合員の廃業などで前期売上高は15億円内外にまで下落、借り入れ返済のメドが立たず今回の事態となった。
(株)豊後水産(大分県佐伯市、負債総額13億2,500万円) 2月26日大分地裁に破産手続開始を申し立て、同日破産手続開始決定を受けた。 平成元年年9月設立した鮮魚養殖販売業者。登記上本店は東京都千代田区であるが、実質本店は生産拠点でもある大分県佐伯市で、豊後とらふぐやヒラメなどの養殖・加工を手がけ、全国の魚市場に販売していた。 近年ではインターネットによる販売も着手したが、過大な設備投資に見合う収益を得られず行き詰まった。
【 見通し 】 平成18年度(平成18年4月〜平成19年3月)の年間倒産件数は、平成12年度をピークとして続いていた連続減少記録が途切れ増加に転じると予想される。倒産企業の負債額、資本金、従業員数など企業規模を表す数値は小口化の傾向を顕著に表しており、昨今のM&Aや業界再編の流れにもみられる通り大手が中小を席巻し、中小が独自路線で生き残れない様相を呈している。コアコンピタンスのない中小企業は今後も淘汰されるであろう。 |
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