東京経済提供:企業ニュース・大型倒産速報![]() |
|
||||||||
| トップ > 警鐘 >
(株)志多組〜名門建設会社の破たん(前編)
|
![]() TOKEI NEWSに広告を掲載しませんか? ![]() |
||
(株)志多組〜名門建設会社の破たん(前編)この記事は週3回(地区によっては週1回)郵送でお届けする企業情報紙「東経情報」から抜粋したものです。東経情報についてはこちら>>> 8月8日、宮崎県最大の総合建設会社・(株)志多組(宮崎市、志多 宏彦社長)が東京地裁へ民事再生手続開始の申立を行い自主再建を断念した。申立時点での負債総額は約278億円で、5月28日に会社更生手続開始を申し立てた(株)アリサカ(宮崎市、各娯楽施設運営、負債総額213億円)や8月5日に民事再生手続開始を申し立てた(株)丸美(福岡市、不動産管理会社、同203億円)を上回り、九州地区では今年最大の倒産となった。分譲マンション受注にシフト化を強め受注を伸ばしてきたが、昨年秋頃よりのマンション業界の不振で受注環境が悪化し、6月に大口焦げ付きが連発。業績UPの柱としてきた分譲マンション中心の受注形態が資金繰りを逼迫させる最大の要因となり、もろくもそのビジネスモデルが崩壊した。 【東京地区の分譲マンション受注にシフト化を強め、過去最高の売り上げを更新】昭和6年創業の宮崎県を代表する名門建設業者。宮崎県、日本道路公団(現・西日本高速道路)など官公庁を柱とした強固な受注基盤を持ち、平成8年6月期では年商353億円を計上していた。しかし、公共工事の削減、それに県内における民間建設需要も停滞、その落ち込みをカバーするため、東京支店を中心とした首都圏における建築工事の受注展開にシフト化を強め、なかでも分譲マンション受注においてその結果を発揮してきた。同14年6月期の年商300億円からV字形で売り上げを伸ばし、同19年6月期では378億円と過去最高の売り上げを計上した。この頃の受注比率は東京地区約50%、宮崎県約40%、その他の地区約10%と東京と宮崎の2拠点を柱とした体制に転換を果たし、この右肩上がりの売り上げをみるとまさにフル体制の状況にあった。【耐震偽装、そして建築基準法改正、サブプライム、資材高騰、入札制度の厳格化も大きなハードルに】平成17年11月、姉歯建築設計事務所による構造計算書偽装が発覚。(株)志多組が施工していた(株)ヒューザー発注の「グランドステージ稲城」も同事件に関係した事が明らかになり、(株)志多組の社名は全国に知れ渡ることになった。同件で、同社が処分を受けることはなかったが、姉歯事件をきっかけに建築基準法が改正となり、耐震性の増大など建築コストが上昇し建築会社に求められる負担が増したといわれている。米国発のサブプライムに端を発した金融情勢の変化もデベロッパー側の資金調達手段を狭め、サブプライム問題も同社側の受注面に響いたようだ。そして、原油高騰に因る資材高騰で建築コストは大きく上昇、さらには公共工事における入札制度の変化。特に宮崎県は官製談合事件を受けて、入落札条件の厳格化が実施され、指名入札から一般競争入札への移行が進み、公共工事の利益確保が難しくなったという。このようにマンション工事で受注を伸ばす一方、様々な経営環境の変化が生じ、収益構造の悪化の一途を辿ってきた。そのような状況のなか、6月に(株)青木不動産(東京都)に4億円、同じく6月に(株)ケイ・エス・シー(東京都)に20億円と大口焦げ付きが続発、7月以降資金繰りが急激に悪化した。(後編に続く) 後編はこちらをクリック。 |
|||
![]() どこよりも早く、各種企業情報と倒産情報を入手! |
|||
| Copyright2008 TOKYOKEIZAI co.,ltd. All Rights Reserved. |