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中央舗道(株)〜その場を繕った結果が粉飾決算


この記事は週3回(地区によっては週1回)郵送でお届けする企業情報紙「東経情報」から抜粋したものです。東経情報についてはこちら>>>

 地場中堅老舗の舗装工事業者である中央舗道(株)(福岡市東区)が3月17日、突然事業継続を断念、事後処理を弁護士に一任し4月11日には破産手続開始の申立を行い、長年の歴史に幕を閉じた。倒産の実態は業界環境悪化の影響を受けた粉飾決算であった。

【設立経緯から】

業歴45年内外を誇る老舗の舗装工事業者で、昭和51年には杜撰な経理面も表面化、一時期対外信用を失墜し経営陣を刷新した経緯がある。その後、平成16年には舗装工事を手がける当社が実質関連でアスファルト合材製造販売を手がける日建興業(株)を吸収合併するなどで体質強化も図り経営面の合理化なども進めていた。

【表面上は黒字(大幅な粉飾決算)】

平成13年には労使紛争があったが数年で解決し経営面までには影響は出なかったようだが、同15年頃から公共工事の減少で厳しい業績が続いていた。対外的には相応の業績を上げていたように繕っていたが実質的には売り上げ収益ともに厳しさが増していた(受注単価の低下・採算悪化・資材販売の減少など)。

※ここ3期の業績から

対外決算(実質決算)
平成17年4月期         単位:千円
売上高      営業利益   経常利益
17億18,703    12,018     2,283
(12億0,100)    (3,020)  (△33,510)

平成18年4月期         単位:千円
売上高      営業利益   経常利益
17億56,706   17,948      4,087
(12億52,000)  (10,330)  (△19,280)

平成19年4月期         単位:千円
売上高      営業利益   経常利益
17億36,575    15,771     3,475
(10億67,000) (△85,000) (△1億11,000)

このように、ここ3年間で売り上げ18億円内外、営業利益で1億円内外、経常利益で1億7,000万円内外もの粉飾決算を行い、体面を保っていたのである。

【表面上の粉飾は資金面までは繕えず】

 表面上の決算は繕えても資金繰りは当然別もので、徐々に多忙な状況に陥り、次第に金融機関の支援も限界となり3月17日には事業を停止、長年の歴史に幕を下ろすこととなった。

【関連会社も連鎖】

 従来、関連の深かった東洋道路(株)(福岡市南区)の動向も注目されたが、工事未収入金、売掛金、未収入金、貸付金などの1億2,000万円の債権があり、その後当社に連鎖する形で事業を停止し不渡りを出し行き詰まりを表面化した。
 今回の教訓として業界環境の中で業績維持が本当に可能だったのか!表面上の数字だけでは実態は分からない。このような基本路線を捉えて与信管理強化を図らなければならないことを改めて考えさせられた倒産であった。また、業界の動向をよく見ながら企業を分析してみると、その企業の業績がどうなのかと自ずと疑問が出てくることも当然出てくるはずである。倒産後に蓋をあけてみるとやはり粉飾かと後の祭りではあるが・・・。特に厳しい環境の続く建設業界においては前年の決算だけでは与信の判断はできなくなっており、さらには表面的な数字だけでも・・・。与信管理は現状の受注状況を捉えた最新の情報がいまさらながら重要視されている。

 
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