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根回し (2007/9/26)

 安倍総理がわずか1年で政権から降りることになってしまった。個人的には今まで「タブー視」されていた問題を前面に掲げてきた総理に期待していただけに非常に残念でならない。「年金問題」が大きく圧し掛かることになり、参院選挙で大敗し、11月で切れる「テロ対策特別措置法」の継続のメドが、立たなくなったことなどが原因の一つに挙げられている。
 一昔前ならば、法案成立・与野党対策・閣僚の不祥事対策などに対して、総理の意向を受け動く人物がいた。所謂「根回し」のできる実力者だ。そういう人物が今は存在しないのではないだろうか?例えば「55年体制」を創った影の立役者、三木武吉氏みたいな人物を想定してみると、そんな人物は今の政治家には見当たらない。これは政治の世界だけではなく、経済界はおろか、一企業の中にも見出す事が困難になってきている。裏を返せば、それだけ人間の器が小さくなってきたということなのだろうか。
 いつかは「根回し」という言葉も死語になるかもしれない…と思うと少し淋しさを感じる。


この記事は「News ASNA(アスナ)」より抜粋したものです。
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賃貸住宅 (2007/9/19)

賃貸住宅業界の関係者のみならず地元の一般企業の経営者も賃貸住宅・マンションの「乱立」には異常さを感じているようで、「こんなにマンションが建っているが、誰が入居するのか」との懸念を口にすることが多くなった。
業界でも賃貸管理部門に籍を置く関係者は「これだけ次から次に新築物件が建つと利回りを確保することは至難の業」さらに「満室を確保できるのは3ヵ月が精一杯」と、今の新築ラッシュには疑問を感じている。
オーナーは何を思って建てているのか?
その答えは業者によってまちまちであるが、人口が増えるのではなく、むしろ若干ながら減っている昨今、「よく次から次と建つものだ」というのが、誰でもが持つ共通の思いではないだろうか。
それでもオーナーは建てざるを得ないのだろうか?
業界では「ファンドが買い漁っている」とも言われているらしいが、いくらファンドでも利益が出ない物件は買わないだろうし、このままでは最後に誰かが「ババ」を掴むことになるだろう。
これは業界のサバイバルゲームなのだと思うことにした。


この記事は「News ASNA(アスナ)」より抜粋したものです。
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秋風 (2007/9/14)

安倍総理大臣の突然の辞任に伴って、異常だった夏の暑さが一気に秋めいてきた。
次の総理大臣が誰かということも関心事ではあるが、たとえ誰であっても『国民の生活を、そして特に中小企業の景気浮揚策を』という『生の声』を真摯に受け止めて、実感ある実行を断行して欲しいものだ。
 かつてない好調な景気回復を続けているというが、果たしてどこの県のことなのか。特に地方経済は大きく疲弊しており、頼みの公共事業の大幅な削減で、事業継続を断念する企業も出ている。
もちろん、政府だけに寄りかかった姿勢は、無用な悪しき慣行を生む危険性があり、地方は独自の自主性をそれこそ官民あげて知恵を絞ることが重要であろう。
規制緩和、組織の効率化は当然必要だし、今後も一段と進めていかねばなるまい。
いずれにしても、一般の国民が分かりやすい言葉で、『本当に真面目にこつこつと生きている人間が報われる社会』の実現に邁進して欲しいものだ。そういう意味で、そろそろ政局も『秋風』が吹いてきそうな雲行きである。


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ここからすべてが (2007/9/12)

 カネボウの社名が7月1日で消えた。カネボウを担当した監査法人・中央青山も消えた。粉飾、リコール隠し、偽装表示。昨今の企業犯罪の傾向を分析すると、事態発覚時の対処間違いを指摘できる。問題企業すべての経営トップがまず嘘をつく。この嘘が再建を困難にする。たとえ再建できたとしても、最初の嘘が長期間にわたって社員や販売店を苦しめることになる。
 歩いた後には草も生えぬと揶揄されたほど商売上手、金儲け上手の近江商人だが、その根底には『三方良し』という経営の教えがあった。買う人、作る人、売る人、この三方が喜ぶ経営こそ経営の基本ではないだろうか。
 リスクマネジメント経営、コンプライアンス経営の時代に入った。利益優先の経営を推し進めるあまりに、バランスを欠いた経営に走るのは命取りになる。危機に際し、逃げない、ごまかさない、あきらめない。この姿勢が存続の分岐となる。


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正 統 (2007/9/5)

 真夏の祭典、第89回全国高等学校野球選手権大会は、佐賀県代表の公立高校、佐賀北高校の劇的な逆転ゲームで幕を降ろした。対戦した広島県代表の広陵高校の力強いゲーム運びも賞賛に値するものだった。また、このゲームを含め、今大会は白熱したゲームが多く、「酷暑の夏」の一服の清涼剤になったことは確かである。
 さて、またもや、北海道の代表的なお土産「白い恋人」で有名な石屋製菓の賞味期限改ざん問題が発覚して、まさに、『○○○おまえもか?』の状態である。メインから就任した社長は、「コンプライアンスの徹底を図りたい」と型どおりのコメントを発表した。しかし、いまさら「なんとか委員会」を立ち上げなければならないとは、なんともお寒いかぎりである。
 『決してごまかしてはいけない』『いつの時代も正直者が勝つ』などといった言葉は、果たして、現代も通用するのだろうか?
 いくら時代が変わっても、結局『正統派』が勝つ確率が高いと断言したい。もちろん、冒頭の佐賀北だけが正統だという訳ではない。しかし、高校生らしいチームだったことは確かである。いずれにしても、常に『正統』の心を持ち続けたいものだ。


この記事は「News ASNA(アスナ)」より抜粋したものです。
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